〜市民の皆さんの身近で活動している三島市医師会〜

 平成306月末から三島市医師会会長に就任した池田です。宜しくお願い申し上げます。
 三島市医師会の定款には、医師会の目的を「医道の高揚、医学及び医術の発達並びに公衆衛生の向上を図り、もって社会福祉を増進する」としています。言い換えれば「医療の品格を高めて地域医療に貢献する」ということでしょうか。私どもはこの定款に恥じないような活動をするべく努力しております。
 『医師会』というといろいろなイメージをお持ちかもしれませんが、皆さんにとっては意外と感じられるほど身近なところで、市民生活に不可欠な活動をしています。医師会の業務内容は年々増加していますが、担当理事が中心となって各会員の協力のもとに懸命に励んでいます。ここにその代表的な医師会業務を紹介いたします。少し長い文章になってしまいますが、どうぞご興味のある項目からお読みになってください。 

1.子供の成長を支える

 赤ちゃんが無事生まれると、乳児健康診断が小児科医会の医師たちの輪番で行われます。小児予防接種は、以前は市保健センターなどで「集団接種」の形式で行われていました。現在は市からの委託を受けて各小児科・内科診療所で「個別接種」をしています。接種すべきワクチンの数・回数が増加し、接種医の負担は増えています。
 市内の市立幼稚園・小学校・中学校には園医・学校医が配置されています。これも医師会内の学校保健委員会で配置医を決定・依頼しています。学童・生徒さんの学校健診は毎年行われますが、学校医は休診日を利用したり、また臨時休診して時間を捻出して健診を行っています。健診の結果は市健康づくり課で集計され、小児科医会で結果の分析が行われています。年度末の3月に医師会・歯科医師会・薬剤師会及び校長・養護教諭が集まり学校保健全員協議会が開催され、各健診結果を検討しています。 

2.市民の健康を守り増進する

 医師会館内に三島メディカルセンターを開設し、三島市の一次救急医療を行っています。平日は18時から22時まで、内科(小児科診療も担当)・外科計2名の医師会会員医師が担当しています。土曜日は14時から21時まで、日曜・休日は小児科医も加わって3名で9時から21時まで救急診療をしています。受け入れる救急患者さんの数は年々増加しており、インフルエンザの流行する年末年始は特に大変な混雑をします。なお、入院が必要となるような二次救急医療は、三島総合病院と三島中央病院に依頼しています。
 国民健康保険・後期高齢者健康保険加入者への特定健診・基本健診、及び一定年齢以上の市民を対象に行われるがん検診は、市内の医師会加入医療機関で毎年5月〜10月に行われます。種々の事情によりセンター化して健診を行う市町もある中、近隣の医療機関で健診を受けられる三島市の方式は優れた点が多いと考えます。各健診の内容・方法などについては、毎年医師会の健診担当理事が市と詳細に検討し決定しています。また肺がん検診・胃がん検診などの二次読影は、各がん検診委員会が担当しています。読影数は大変多く、委員は自分たちの診療が終了後の夜に医師会館に集合して奮闘しています。 
 毎年10月には三島市民文化会館に市民の方々をお招きして市民講座を開催しています。これは歯科医師会・薬剤師会・市健康づくり課・富士山南東消防本部と共催しており、医療相談やお薬相談、救急救命処置のトレイニングなどが行われます。毎年「高血圧症」「糖尿病」「がん」などの一つのテーマを決めて、医師会員内の専門家や外部招待講師による講演を行っています。 

3.高齢者の健康福祉を増進する

 三島市医師会では介護保険制度が成立する以前より、医師会付属訪問看護ステーションを設立し在宅医療のお手伝いをしています。その後、介護保険サービスのケアプランを作成するケアマネージャーのための居宅介護支援事業所も設立し稼働中です。更に平成29年からは市の委託を受け地域医療介護連携センターも設立され、今後の高齢者福祉の大きなテーマである地域包括ケアが三島市で確立するよう努めています。
 現在では、介護保険制度は高齢者の生活に欠かせぬ制度となりました。介護保険を利用するためには、障害の程度により介護度がどれくらいかを判定する介護認定を受けねばなりません。介護認定にはかかりつけ医の主治医意見書が必要で、かなりの時間を割いて意見書を作成しています。そして、申請者の訪問調査結果と主治医意見書を照らし合わせて介護度を決定する市主催の介護認定審査会に、医師を派遣して認定作業を行っています。
 市から優待措置が受けられる65歳以上の市民のインフルエンザワクチン予防接種は、医師会が市と契約して各医療機関で個別接種をしています。5年に1回接種が必要な肺炎球菌ワクチンの予防接種も同様です。

4.災害に備える

 激甚災害、例えば震度6弱以上の地震に三島市が襲われた時などには、市内の小・中学校など4か所に医療救護所が設置されることになっており、医師会では救護所の配置医を決めております。それ以外に市内3か所の病院を救護病院15か所の医院・病院を救護医院に指定して災害に備えています。市の医療救護対策連絡協議会に参加して、積極的に医療救護対策の策定に関与しており、市と共同で各種災害対策訓練を毎年行っています。毎年11月には災害対策の専門家をお呼びして市民災害対策講演会を開催しています。 

終わりに

 いずれの業務も大変ではありますが、順調に遂行されています。これも一朝一夕に確立されたことではなく、医師会の長い歴史があってこそのことと思います。医師会先達の努力と、良好な関係を築いてきた三島市行政に感謝するものです。この良い伝統を次の世代に必ず継承していきたいと考えております